SDGs


Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)

1.前提

人類は必ず絶滅する。その前提のもと議論をしたい。

絶滅したくないし永遠に存続し続けたい、という願望は高望み過ぎで理にかなわないので早く絶滅したほうが良い。

人類滅亡の可能性はどのようなものが考えられるか。そのほとんどはSFで既出のものにたよらざるえない。

  • 隕石衝突
  • 地殻/気候変動
  • 争い
  • 研究事故
  • 人類の捕食者の出現
  • 複合的な食糧枯渇

人類が地球外に出て生活するかによって持続可能な開発目標は異なる。もしくは「SDGs」を果たした未来の先に地球外生活が待ち構えているのかもしれない。現時点では地球内での「持続」を想定している、と仮定し、そういう意味では人口増加は健全な選択肢ではない。他国との経済比低迷を嘆いて人口を増やせ、とやみくもに言うのは少しだけ無責任な気がする。人口と幸福の境界点の見極めは重要で、先進国から率先して人口を減らし、人口増加に頼らざるを得ない国とは距離を取りつつ、生産性向上と効率化、それらをかなえる教育に特化するべきではないか。くしくも先進国すべてが人口増加国家に乗っ取られたとしても人類としての「SDGs」が潰えるわけではない。人口増加国家に残った先進国の「SDGs」分子達に未来の再興を託せば良い(陳腐なSFプロットが1本出現した)。

人(生物)は長い生存競争のなかで遺伝子に情報を書き残しながら生き抜いている。記憶媒体を外(石、木、紙)に持ち出しはじめた人類の生物学的進化はあまり起こらないのではないか、との意見には賛同する。記憶媒体は生命の進化のように情報量を増加させる進化を遂げ「GAFAM」のデータセンターは颯爽として意欲的だ(生命の進化を垣間見るようで心が躍る)。いずれは生体もしくは鉱物に回帰すると邪推するが、平均して2人で2人を永続的に育てられる能力だけは根源的に付与されていることに疑いの余地はないので、焚火でも囲みながら飲み食いして談笑できる環境を整えてあげることが何よりの「SDGs」である。

2.「SDGs」の実現

いろんなことを考えながら50年生きるのは、はっきり言って何も考えずに5千年生きるよりずっと疲れる。

考えたつもりで80年生きるのもこれはこれでなかなかしんどい作業だが「SDGs」とは「何も考えずに5千年生きれる人」をできるだけたくさん増やしましょう、という目標である。

「SDGs」の実現に必要な2要素は「生産性(作業効率)の向上」と「富とリビドーの相関に対する理解の深化」ではないか。

3.生産性(作業効率)の向上

人は年に200日の労働を課せられている。その200日が急に1日で済むようになれば「誰かを助けることは当たり前の世の中」になると勝手に想像してしまう(生物は同種を助ける本能が遺伝子に組み込まれていると信じているため)。と同時に200日で得た富を1日で消費する生活、もしくは0.5日で消費する生活に変化すれば人は相も変わらず年に200日働き続け、もしくは奴隷のような絶望の日々に陥ることになる。人類は500年前と比べて何十倍もの生産性を手に入れたが、大陸間を飛び回り、高層ビルを建造し、多様な電波で通信している。それでもまだまだ足りない。なぜなら我々は宇宙に行きたいのだから。

個人情報の流出より電子化しない少子化社会のほうが恐ろしい。

「収入」「納税」「消費」「貯蓄」「教育」「医療」「福祉」「戸籍」その他あらゆる個人情報は個人番号による一元管理で何か問題はあるのだろうか。人の能力は遺伝子でかなりの割合が決められている可能性は高く、その遺伝子が生み出した副産物的情報をわざわざ他人に隠す必要があるのかどうか疑問に思う。ニューロダイバーシティを歌うのであれば個性から生まれた副産物的個人情報も胸を張って見せびらかすべきである。妖怪ウォッチの「妖怪」のようにあらゆることを「遺伝子」のせいにして「性癖」や「信仰」までさらけ出せば良いのではないか。もちろんすべては宇宙進出と「SDGs」のためである。

権力が「GAFAM」に集中して恐れるかもしれないが、我々が電気とテクノロジーをあきらめ500年前の農耕民族に回帰する覚悟があれば「GAFAM」の権力は恐るるに足りない。ただ「GAFAM」が生殺与奪権を乱用するとき我々には「地獄絵図」しか残されていない。となるとまずは「GAFAM」の力を借り、遺伝子情報以上の外部記憶媒体化、生産性の圧倒的向上を成し遂げることを優先し「GAFAM」の良心にすがり性善説で彼らを信仰するしかないのだ。裏切られたときは別の形で復讐を夢想しようじゃないか(その時にはすでに手遅れだが今でもすでに手遅れなので後悔はない)。

「労働250日/年」→「労働200日/年」の変遷の中で生物の本能から「SDGs」が生まれた。「労働150日/年」「労働100日/年」と遷移すれば「SDGs」は完成されるが別の17項目が生まれるだろう。迫りくる「SDGs」の目標を片っ端から完遂して、そのうち「じゃないやつ」が提示されたときには皆で声を大にして言おう。「それは違う」と。

4.富とリビドーの相関に対する理解の深化

他人を羨み妬み嫉むのは仕方ないけど、そのあと自分の先祖と比べてね。卵やバナナは風邪を引いたときしか食べられないんだよ。

他人を羨み妬み嫉むのは遺伝子のせいなのでやめる必要はぜんぜんないです。推進力にすらなりえるので悪いことでもないです(表現方法には気を付けて)。ただ羨み妬み嫉むだけだと不公平なのでその件はちゃんとご先祖様に報告してください。私は、他人を羨み妬み嫉みながらも立派に生きております、と。

理性で建てたユートピアの扉「SDGs」。その門をくぐり桃源郷ではないユートピアへの街道建設にどのような貢献ができるのか焚火を囲みながら談笑して語り合いたい。